4人プエルトリコ 監督権利者

プエルトリコのマニュアルには「監督は最もリスクの高い役割なので、自分より他プレイヤーを利することのないよう注視する必要がある」とわざわざ記載があります。実際プエルトリコは監督で大きくゲームが動くので、自分の監督が敗着になるのではと常に委縮する必要はありませんが、自分にとって得か損か迷うくらいなら監督を入れないくらいの気持ちでいる方が良い選択になることも多いです。自分にとって損をする監督はたいてい周りも巻き込んで特定のプレイヤーだけ得することになりがちです。

監督を入れると最も得をするプレイヤーのことを私は「監督権利者」と呼んでいます。監督権利者かどうか状況に応じて判断し、監督権利者であれば監督を打ちますし、監督権利者でなければ監督を入れないという原則で動いています。監督が入ると一番産品を生産できて船の状況もピッタリでたくさん出荷できる、コーヒー大小市場持ちなので商人が入ると最もお金を得ることができる、といったのが分かりやすいケースですが、盤面が複雑で誰が監督権利者か分からない、監督を入れたプレイヤーは売れない(または出荷できない)ため監督権利者が条件付きであるまたは不明確である、もしくは全プレイヤーが監督を入れると損をする状況で監督権利者は居ない(監督に3ダブロン以上乗らないと誰も監督を入れたくないような状況)、と様々なケースがあります。とは言え、常に今監督が入ると得か損か、自分が監督を入れた方がましか入れない方がましか、と気にしてプレイすることは重要です。