4人プエルトリコの4番手がR1でサトウタイルを取得した時、コーンサトウ体制を利用した速攻を掛けることができます。その手順について解説します。この手順は昔りかちさん(日本のボードゲームデザイナーであり優れたプエルトリコのプレイヤーです)が発見された手順です。BGAで再現するのに時間が掛かりましたがやっと棋譜を取ることができました。仲間内では通称で「りかちシステム」と呼ばれていましたが正確にはシステムではないです。強いて分類すればラウンドコントロール監督の一種です。
3番手でも同様の流れでR3-1に2ダブロン乗りの商人に0ダブロン乗り監督を入れたゲームのログと合わせてこの記事の最後にBGAのリンクを張ってあります。
初期コーン2枚のオープニングです。コーンプレイヤーにコーンを回すのを嫌い1番手がコーンを取りました。敢えて採石場を取るかどうか非常に難しいですが採石場もコーンもどちらもあります。私は以前は初期コーン2枚の時の1番手では開拓でコーンを選んでいましたが、最近は意図があって採石場を選んでいます。別な記事で紹介しましたが、初期コーン2枚の時のR1-1建築建設小屋も面白い手ではあります。
R1-1開拓 1:コーン 2:コーン 3:サトウ 4:サトウ
R1-2建築 2:小市場 3:小市場 4:小サトウ 1:建設小屋 ※ここで小サトウを建てるのが仕掛けの始まりです。
R1-3市長
R1-4金鉱
R2-1開拓 2:採石場 3:コーン 4:インディゴ 1:採石場 ※良くあるR2のオープニングです。インディゴタイルを取りましたがタバコやコーヒータイルがあればそれを選んでも良いと思います。
R2-2監督(+1)
R2-3市長! ※4番手サトウ速攻の継続手です。監督に対して商人や船長で応じず、スルーして市長を選びます。
R2-4船長(+1) 2:5船1コーン!!1vp 3:2コーン2vp 4:1コーン1vp ※しっかりしたプレイヤーは船長を選んでくれるので1番手に期待した手筋でもあります。2番手が5船に出荷したのも大変良い手です。2コーン生産の3番手を抑える当然の一手でもあります。
R3-1建築(+1)?! 3:小サトウ 4:小インディゴ 1:小インディゴ 2:宿屋 ※4番手に建築の選択肢を与えないために3番手が建築を入れました。ごく普通の手のように見えますが緩手です。どうすれば良かったかはあえて書きませんのでぜひお考えください。
R3-2監督!! ※ここで下家の2ダブロン乗りの商人に対して0ダブロン監督を打ち込むのが4番手サトウ速攻の手筋です。エクストラはサトウを取ります。
R3-3商人(+2) 1:コーン+1 4:サトウ+2 ※1番手は5ダブロンになりました。採石場が稼働しているのでコーヒー建築まで届きます。それを踏まえて監督を打ち込んでいます。4番手はサトウを売却しても所持金は3ダブロンです。仮に小インディゴを建てていなくても4ダブロンですのですぐに効果的な建物は建てられません。
R3-4金鉱(+1)
R4-1船長(+1) 4:5船1コーン2vp 7船1サトウ1vp ※ひとり出荷です。5船にコーンを出荷し7船をサトウ船にして出荷点差をつけることができました。
R4-2開拓(+1) 1:コーヒー 2:タバコ 3:タバコ 4:インディゴ ※1番手としては当然の一手です。コーヒーまで届くのでコーヒータイルを入手しました。
R4-3市長(+1)
R4-4金鉱
一気に進んで終局図です。R14人切れエンド、得点は1番手から順に37-33-32-39でした。最後の建築で3番手が税関を建てていれば32⇒38点になっていましたのでギリギリの勝利です。4番手サトウ速攻ですが、R4-1船長の時点で4番手がどれだけ得しているかというと厳密には微差のリードといったところです。2ダブロンの商人に0ダブロン監督を打ち込んで優勢と言われると不思議な感じもありますが仕掛けとしては成立しています。1番手がインディゴ体制だったとしてもR3-2では監督を打ち組みます。状況に応じて建築に寄せたり出荷に寄せたりしますが、2番手宿屋システムでも使う低額3品種大市場採石場2枚の体制は応用が利きます。
https://boardgamearena.com/table?table=394669056
4番手サトウ速攻 その1[本記事]
https://boardgamearena.com/table?table=395015914
3番手サトウ速攻 ※R3-1に2ダブロン乗りの商人に0ダブロン乗り監督
https://boardgamearena.com/table?table=419059008
4番手サトウ速攻 その2
コメント