4人プエルトリコ2番手の有名な戦法に「2番手宿屋プレイ」というものがあります。2002年には存在が確認されており、最古の定跡かもしれません。
R1-2 建築 2:宿屋
R2-1 開拓 2:採石場
Rx-x 他人の建築 2:小インディゴ
Rx-x (他人の)市長で採石場+インディゴ体制
他人の建築で小インディゴを建てて市長が入れば採石場+インディゴの体制が整います。宿屋を建てた直後は所持金が0になりますが、建築1回分は採石場効果の無料小インディゴで対応できるのが利点です。以後開拓が入れば人が増えていくので積極的に市長を入れる必要がなく、ボーナスダブロンや金鉱を選んでお金の補充に努めます。
2番手宿屋プレイが生み出されてからずっとこの戦法の評価は低いと思います。2010~2012年くらいのBSWプエルトリコの全盛期(権利関係で停止していたのが復活した時期で同時に15卓立つくらいの人気振りでした)でもほとんど見かけませんでした。序盤に売りの入らないゆっくりとした展開なら採石場が活きますが、主にプレイヤースキルの関係でそういう展開になることは多くはありませんでした。
R2-1開拓採石場以降、R3-4、R4-3、R5-2、R6-1まで何を選ぶかが場当たり的で定跡化されなかったのも原因です。採石場3枚で0金で建築をパスしてしまうプレイヤーを見かけたこともあります。ゲームのリリースから20年経った、最近のBGAでもほとんど使われない戦法です。私は2009年頃にこの原始宿屋プレイを発展させてシステム化しました。完成したシステムなのでBGAでもよく採用していますが、勝率7~8割くらいのペースで勝てています。
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