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ミッション:レッドプラネット(Mission : Red Planet)

 「ミッション:レッドプラネット」(Bruno Faidutti, Bruno Cathala / Asmodée Editions / 2005)は、スチームパンク風の世界で、企業のオーナーとなって火星の資源を独占すべく宇宙飛行士を送り込み火星を開拓し資源採掘権を得るゲームです。資源採掘権を得てもっとも多くのポイントを獲得したプレイヤーが勝者となります。また、イベントカードを達成させることでポイントを得ることもできます。3〜5人用です。

 どのようなゲームかを例えて言うなら「操り人形」と同様の役割カードを用いた「ルイ14世」のような不自由な陣取りゲームです。作者のBruno Faiduttiは「操り人形」の作者でもあり、このような役割カード制が好きなのかこのゲームでもほとんどそのまま用いられています。違いは2点あります。ひとつは、プレイヤー全員でひとつのセットからカードを選択するのではなく、それぞれのプレイヤーが1〜9までのカードを持っており、それぞれ手札から役割カードをプレイする点です。もうひとつは、(使用した役割カードを回収する能力のある役割カードをプレイするまでは)一度使用したカードを2度使用できないという点です。

 複数のプレイヤーが同一の役割カードを選択することもあり、その処理はスタートプレイヤーから順に判定します。カードによっては先手番が有利だったり後手番が有利だったりしますので、どの役割カードを出すべきかは、「誰がスタートプレイヤーなのか?」「他のプレイヤーが自分と同じ役割カードを選択する可能性があるか?」を考えなければなりません。もちろん火星の開拓状況によっても変わりますし、資源が獲得できる5、8、10ターン目に合わせてカードをプレイする必要もあります。8ラウンド目は2倍、10ラウンド目は3倍の得点が入りますし、ボーナスポイントによっても大きく点数が伸びますので、単に「現在の最多ポイント誰か?」を気にするだけでは正しく形勢判断ができないゲームです。
 10ラウンドと限られているので、絡みの多い5人プレイでも1時間半ほどで終わりました。バランスが良く3〜5人のいずれでも楽しく遊べそうな印象ですが、絡みの多い5人プレイがベストだと思います。役割カードと陣取りのシステムは取って付けた感がなく、ひとつのゲームシステムとして良く機能していると思います。

 残念なのはゲームボードやカードの品質があまり良くないことです。構造上ボードが折れ目から裂ける可能性があったりと標準的な水準と比べるとやや雑な印象です。この点はイラストが綺麗なだけに残念です。

Mission : Red Planet(Asmodée Editions)
 ミッション:レッドプラネット(ホビージャパン)

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