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七人の賢者(Die Sieben Weisen)

 対立した勢力同士の戦いと言えば、同盟と離反がめまぐるしく起こる交渉ゲームの「七人の賢者」(Reiner Stockhausen / alea / 2002)が挙げられます。七人の賢者は、プレイヤーが7人のいずれかの賢者となり他のプレイヤーと交渉して同盟を結びながら戦闘に勝ってポイントを稼ぐというマルチタイプのゲームです。

 ボードは非マップ型で戦闘システムは基本的にはカードを出して数が多ければ良いという、いたってシンプルなゲームです。そのため、階級の序列とその儀式タイルでの獲得ポイントの順位による差と自分の手札と他人の獲得ポイントなどを元に、どう振る舞えば他人を出し抜ける有利な交渉ができるかという、交渉にポイントが置かれたマルチゲームです。

 ボードは儀式タイルを3枚配置してスタートします。戦闘が終わると別の2枚のどちらか一方に移動します。儀式タイルには7人の賢者の階級の序列が示されており、儀式タイルごとに違います。序列ごとにその儀式タイルで戦闘に勝利した順に「ポイントクリスタル」を得ることができます。どの賢者を選ぶかは、手札の魔法カード、賢者の序列などを考慮して決めることになります。その後同盟交渉が行われます。

 同盟交渉では、得られるポイントと他のプレイヤーの現在の獲得ポイントなどを考慮し、自分にとって優位になるように同盟を結ぶよう働きかけます。必然トップ叩きや潰し合いというマルチゲームにありがちな事態になりますが、交渉を有利に働かせることでのみ出し抜くことができます。同調するも裏切るも交渉能力次第となります。

 3人から5人でプレイできますが、面白いのは奇数人数です。1:2、3:2、などとなりますので戦闘におけるパワーバランスが崩れがちです。自分の獲得ポイントが低い場合は数の多い方に属しつつもすぐに戦闘を降りて魔法カードを補充したりと、出し抜くことができる場合もあります。

 交渉のウェイトが高いのでいつもプレイするのはやや重いです。前回敵だったプレイヤーとも今回は同盟を組まざるを得ないといったケースなど、陣営の入れ替わりが頻繁に起こるゲームシステムですので、交渉は完全にプレイヤー任せながら、多人数ゲームにおけるパワーバランスの変化をシステム化している部分が評価できると思います。

Die Sieben Weisen(七人の賢者)

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